キリスト教と火葬

 キリスト教では、「復活」の思想から遺体は保存すべきと考えられ、長らく火葬に否定的だった。プロテスタントとカトリックでは生と死の促え方が大きく異なる。死後の世界より現在を生きることに集中するプロテスタントに対して、カトリックではこの世の生活より天国にいくことに力点を置く。使者の住まいとしての墓地を神聖視し、火葬に否定的である。パウロ六世は、1963年、ようやく火葬禁止令(教会法1203条)を撤廃した。



■関連項目 埋葬の歴史と統計